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【経済Q&A】

経済指標好調なのに株下落 米の金利動向など警戒

 五日の東京株式市場は一時六〇〇円を超す値下がりとなりました。二日に米国で好調な経済指標が発表されたことをきっかけに、米国株が急落したことが影響しました。経済指標が良いのに、なぜ株価は下落したのでしょうか。 (木村留美)

 Q 二日に米国で発表された経済指標とは。

 A 一月の「雇用統計」です。重要な経済指標の一つで、失業率や非農業部門の就業者数、平均時給が公表されます。今回は時給の上昇率の結果が予想以上に良かったことが、株価急落の引き金になりました。

 Q 経済指標が好調なのに株価が下落したの?

 A 賃金が上がれば消費が活発になり、物価が上がりやすくなる「インフレ」の懸念が高まります。インフレのブレーキになる「利上げ」を米連邦準備制度理事会(FRB)が加速させるとの警戒感が投資家の間で高まりました。利上げになれば米国債の価格が下がりやすくなるため、国債が売られ、長期金利は約四年ぶりの水準まで高まりました。

 金利が上がるとお金を借りている企業にとって重荷となります。業績の足を引っ張る要因になりかねないと投資家が考え、株価下落を招きました。金利上昇で相対的に株式投資の魅力が薄れ、株を売って預金などにお金が流れやすくなった面もあります。

 Q 日本株も一緒に下がった理由は。

 A 五日は日本に限らず、韓国やベトナムなどアジアの多くの国で株価が下落し「同時株安」の様相を呈しました。米国株の急落で損をした投資家が、もうけの出ている日本株などを売ることで穴埋めしようとしたためです。「日本株は米国株に連動する傾向が強い」(三井住友アセットマネジメント・市川雅浩氏)ため、今後も米国の金利や物価の動向が、影響を及ぼしそうです。

 

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