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【経済Q&A】

通年採用 学生への負担ない? 就活長期化なら学業支障も

 時期を問わず採用活動を行う「通年採用」に注目が集まっています。通年採用にはどのような利点と課題があるのでしょうか。

 Q なぜ通年採用に切り替える必要があるのでしょう。

 A 日本の大企業の多くは現在、翌年三月に卒業する学生を同じ時期に一斉に面接し、選考する「新卒一括採用」と呼ばれる形式をとっています。しかし、近年では卒業時期が日本とは異なる海外の大学を卒業した学生や外国人を採用する割合も高まっていて、海外の企業とも人材獲得競争を繰り広げています。特にエンジニアなど理系の優秀な学生の獲得競争は激烈。時期を問わず採用できる通年採用になれば、日本企業も現在より有利に人材獲得を進められるようになると考えられています。

 Q 通年採用の課題は。

 A 企業にとって新卒一括採用と比べ、応募次第で採用活動を行う通年採用は手間や費用が増大します。学生も企業によって募集時期がバラバラになれば、就職活動の長期化が予想され、学業に支障がでることが懸念されます。また、あまりに早い時期に内定をもらっても、企業の経営環境が変わり、入社までに内定取り消しとなるリスクがあります。同様に学生も時間と共に興味や関心が変わっていく可能性や、不安を感じて内定辞退となる場合もあるため、企業は長期にわたって、学生と連絡を取り合うなど丁寧にフォローしていく必要があります。

 Q 今後、どうなりますか。

 A 現在の指針は今の大学三年生が対象の二〇二〇年春入社までを定めています。政府は来月中旬に会議を新設、大学関係者、経済界も交え新たなルールについて話し合います。

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