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【経済】

東芝、白物家電を中国大手「美的集団」に売却へ 数百億円で最終調整

 経営再建中の東芝が、洗濯機や冷蔵庫といった白物家電事業を中国家電大手の美的集団に売却する方向で最終調整に入ったことが十五日、分かった。売却額は数百億円規模になる見通し。トルコ大手のアーチェリックとも交渉を進めたが、売却額などで美的に好条件を提示されたとみられる。

 国内の電機大手では、経営再建中のシャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の支援受け入れに向けて最終調整中で、日本メーカーの家電事業が相次いでアジア企業の傘下に入る。

 東芝は白物家電を手掛ける子会社「東芝ライフスタイル」の株式の大半を売却する。美的は二〇一四年の売上高が約二兆六千億円で、東芝が販売網を持つ日本や東南アジアに販路を広げ、事業拡大を目指す。東芝は中期経営計画を十八日にも発表し、白物の売却も盛り込みたい考えだ。

 東芝は国内で洗濯機が「ザブーン」、冷蔵庫は「ベジータ」といったブランドで展開していたが、最近は「東芝」の社名を前面に出して販売している。こうした国内外でのブランドの扱いや従業員の雇用などで詰めの協議を急ぐ。パソコン事業は富士通、VAIO(長野県安曇野市)と統合を検討しており、三月中の基本合意に向け調整を進めている。医療機器を扱う子会社の東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の売却も週内にキヤノンと正式に合意する見通し。一六年三月期の連結純損失は七千百億円の見通しだったが、売却により赤字が大幅に圧縮される見込みだ。

 東芝ライフスタイルの一五年四〜十二月期連結決算の営業損益は三百五十六億円の赤字だった。東芝は業績悪化の一因となっている白物家電事業の売却で、一六年度以降の収益回復につなげる意向だ。

 <美的集団> エアコンや洗濯機、調理家電などを手掛ける中国の大手家電メーカー。「Midea(ミデア)」ブランドで製品を販売し、2014年の売上高は約2兆6千億円だった。冷蔵庫や電子レンジなどの製品で東芝と技術提携した経緯があるほか、安川電機と産業用ロボットの合弁会社を設立するなど、日本メーカーとの交流もある。設立は1968年で広東省に本社を構える。従業員は世界で10万人以上。

 

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