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【経済】

サイト記事の公開中止相次ぐ IT大手、運営にずさんさも

 サイバーエージェントやヤフーなどIT大手が、他メディアからの無断転用や内容が誤っている恐れがあるとして、運営する情報サイトの記事を相次いで公開中止にしたことが5日、分かった。問題発覚の発端となったディー・エヌ・エー(DeNA)も同日、唯一残っていた情報サイトの休止を発表。IT業界のずさんなメディア運営が浮き彫りとなった。

 問題となっているのは、ファッションや食、健康など関心が高いテーマごとに短くまとめられた「キュレーションサイト」と呼ばれる情報サイト。登録した利用者や、運営側が依頼した外部ライターが記事を書くケースが多く、手軽に情報を得られるため人気となっていた。

 サイバーエージェントは今月一日から、情報サイト「Spotlight(スポットライト)」の医療関連の記事で、内容の正確性を確認できないものの公開を一律で取りやめた。全体の数%にあたるという。

 リクルートライフスタイル(東京)も一日から、「ギャザリー」の健康関連記事を中心に全体の四分の一に当たる約一万六千の記事の公開を中止した。

 ヤフーは十月、女性向けファッションを扱う「TRILL(トリル)」の記事の画像に、他サイトから無断転用があったとして、外部ライターに依頼した独自記事は全て削除した。

 問題が相次ぎ、視線が厳しくなる中、医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」など全ての情報サイトを休止したDeNAは、問題を検証する第三者調査委員会の設置を決めたが、具体的な再開のめどはたっていない。サイバーエージェントはこれまで事後にしていた記事のチェックを事前に切り替えることを検討しているという。

 ネットメディアに詳しい藤代裕之法政大准教授は、「情報を信じるのは読者の責任、という無責任体質で情報を垂れ流していた」とネット業界の風潮を厳しく指摘し、「今後はネットメディアも情報の責任を問われる」と分析した。

 

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