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【経済】

フォードがドル高是正要求 日本締め出し、競争力強化狙う

 【ニューヨーク=東條仁史】トランプ米大統領が一月三十一日、米製薬会社幹部との会合で、日本を名指しして「為替操作をして通貨安に誘導している」と批判した。日本の自動車メーカーに有利な為替相場を是正し、米メーカーの競争力を強化するのが狙いだ。トランプ氏の露骨な発言の背景には、米国市場から日本メーカーを締め出したい米自動車大手の存在も見え隠れする。

 「あらゆる貿易障壁の根源は為替操作だ」。米自動車大手、フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は一月二十四日、トランプ氏との会談後にこう述べ、ドル高是正を要求したことを明らかにした。標的は日本メーカーだ。

 フォードは、トランプ氏が離脱を決めた環太平洋連携協定(TPP)の交渉の過程でも、日本市場の閉鎖性や為替操作を盾に、日本メーカーを批判する筆頭格だった。

 大統領選の間、フォードのメキシコ工場建設計画を批判し続けてきたトランプ氏。しかし、今年に入ってフォードが計画を撤回したことで、関係は改善されつつある。トランプ氏が、製造業の雇用拡大に向けて意見を聞くために設置を発表した会議のメンバーには、フィールズ氏も名を連ねる。

 米自動車トップのゼネラル・モーターズ(GM)、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)も、新規雇用の創出に向け、トランプ氏との連携を表明している。

 日本や韓国、欧州など海外勢の存在感が増す米国自動車市場で米国勢が競争力を取り戻すために、為替問題は格好のカードだ。日本との二国間交渉で有利な条件を引き出そうとしているトランプ氏に働き掛け、ライバルの勢いをそごう、との思惑も透けて見える。

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