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【経済】

三菱航空機社長、MRJ開発難航で引責辞任へ

 三菱重工業は二日、国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発している子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)の森本浩通社長(62)が三月三十一日付で退任すると発表した。MRJ開発は難航しており、事実上の引責辞任とみられる。後任には、四月一日付で三菱重工の防衛・宇宙事業のトップを務める水谷久和常務執行役員(65)が就き、開発の加速に向けて組織体制を刷新する。

 三菱重工は二日、抜本改革を進めている商船事業に関し、設計だけでなく製造部門も含めた事業全体の分社化を検討していることを明らかにした。早ければ七月までに実施したい考えだ。

 MRJ開発や商船など主要事業で苦戦し、二〇一五年度から三年間の事業計画の達成が困難になったため、事業領域の再編を急ぎ、収益力を強化する。

 MRJ開発の遅れを受け、三菱重工は昨年十一月、社長直轄の事業推進委員会を設置し、親会社としてMRJ開発に深く関わる方針を打ち出した。しかし今年一月に五度目の納入延期の発表に追い込まれていた。

 三菱重工の宮永俊一社長は二日の決算発表の記者会見で「体制を一新することで、みなさんに頑張ろうという気になってもらうための人事だ」と指摘。「三菱重工がグループとしてMRJを推進する決意の表れだ」と語った。

<水谷 久和氏(みずたに・ひさかず)> 名大卒。75年三菱重工業。執行役員などを経て13年4月から常務執行役員。三重県出身。

<三菱重工のMRJ開発> 子会社の三菱航空機が開発や販売を手掛ける。2008年に全日本空輸(現ANAホールディングス)が25機を発注し、事業化が正式決定。15年11月に試験機が愛知県営名古屋空港から初飛行した。最先端エンジンの搭載による低燃費が売りだが、設計変更が必要になり今年1月に5度目の納入延期を発表。ANAへの初納入は20年半ばとし、当初予定よりも約7年遅れることになった。

 

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