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【経済】

米利上げに「トランプの壁」 ドル高是正、FRBに圧力も

 【ワシントン=共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は一日、景気拡大に合わせ金利を緩やかに引き上げていく姿勢を改めて表明した。ただ「米国製品の購入」を重視するトランプ大統領が、外国製品との価格競争力で不利となるドル高を是正しようと、今後、利上げ阻止を狙いFRBに圧力をかける展開もあり得る。米国の金融政策は不透明感が強い。

 FRBは金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を二日間開き、政策金利を年0・5〜0・75%に据え置いた。インフラ投資を柱とするトランプ政権の経済政策が、景気に与える影響を見極めるためだ。

 会合後に公表した声明では「最近、消費者や企業の景況感が上向いた」と分析。景気の先行きに自信を示し、昨年十二月に続く利上げに意欲を見せた。

 だが、FRBの前にトランプ氏が立ちはだかる。米国の貿易赤字を減らし、国内雇用を守るには、ドル高是正が欠かせないと考えているとみられ、一月三十一日に開いた製薬業界幹部との会合で「日本は円相場を安値誘導している」と批判した。

 トランプ氏は大統領選の期間中、二〇一八年二月に任期が切れるイエレンFRB議長について「別の人を据えたい」と再任を否定したこともあった。

 三月十四〜十五日に開かれる次回のFOMCは、利上げについて、さらに関心が高まりそうだ。トランプ氏は、他通貨との金利差が拡大すればドル高が加速しかねないとして、ツイッターなどでけん制する可能性がある。

 イエレン氏は一月十八日の講演で「FRBは構造的に政治的な圧力から隔絶されている」と述べ、米経済にとって最善の決定をすると誓った。しかし、トランプ氏がFRBの政策運営をどこまで尊重するのか予測できない。

 

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