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【経済】

電力自由化1年 切り替えた記者の料金は

 家庭が電力の小売会社を選ぶことができる「電力の自由化」から一年たったが、様子見の消費者は多そうだ。東京都内に住む記者は昨年四月の自由化とともに東京電力からKDDIの「auでんき」に切り替え、料金は少しだけ安くなった。専門家は、自分の家計を振り返って通信やガソリンなど支出が多い分野の企業を選べば、比較的大きな割引サービスが期待できると提案している。

 auを選んだのは、KDDI(au)の携帯電話を使っているから。一年間の電力使用量は、まだ確定していないが推計で二千三十七キロワット時程度。夫婦二人で共働きのため経済産業省が示す全国平均(三千百二十キロワット時)より大幅に少なく、電気料金の支払額は四万九千五百円の見込み。東電との契約を続けた場合に比べて年二百二十三円安い計算になる。auでんきの料金は基本料金も一キロワット時当たりの価格も東電と同じだが、携帯電話とのセット割引分(八百七十一円)が東電の口座振替の割引分(六百四十八円)より多かった。

 自由化で選べるのは料金だけではない。発電の方法を調べて選ぶこともできる。auは液化天然ガス(LNG)火力発電が34%と最も多く、再生可能エネルギーは14%、原発はゼロ。電気料金の比較サイト「エネチェンジ」の調査では、発電方法を判断基準にする消費者も三割程度いるという。

 エネチェンジ副社長で消費生活アドバイザーの巻口守男(まきぐちもりお)氏は「ガス会社や通信会社、石油元売りなどさまざまな業種が電力小売りに参入して割引サービスを展開している。自分の家計を調べて出費が多い分野の企業を選び、さらに発電方法が気になるなら調べてみては」と話している。

 一方、auに切り替えた記者には不満な点もある。料金明細には、切り替え後も東電に支払う送電網の利用料「託送料金」の記載がない。託送料金は電気料金の30%程度を占めるとされ、経産省の指針は「記載が望ましい」としている。 (吉田通夫)

 

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