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【経済】

対日赤字「耐えられぬ」 9年ぶり水準 米商務長官が声明

ロス米商務長官=ゲッティ・共同

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 【ワシントン=共同】ロス米商務長官は四日、日本やメキシコに対する貿易赤字が三月に急増したことについて「米国はこれ以上耐えられない」とする声明を発表した。米国の労働者と企業を守るため「通商相手との関係を再調整するのがトランプ政権の使命だ」とし、赤字削減への意欲を改めて表明した。

 商務省は同日、対日赤字が約九年ぶりの高水準になったとする三月の貿易収支を発表、その直後に声明が公表された。米国側の危機感を強調する異例の内容。ロス氏は四月の日米経済対話に合わせて訪日、貿易不均衡の是正に向け二国間の通商協議に意欲を示しており、日本に開催を促す狙いがありそうだ。

 商務省は日本やメキシコに対する貿易赤字について「驚くべき速さで増加している」との認識を示した。

 麻生太郎財務相は五日、横浜市で記者団の取材に応じ、ロス氏と一日に米ロサンゼルスで会談したことに触れ「その種の発言はなかった。私どもが直接聞いた話とはちょっと違う」と語った。

 トランプ政権は「公正な貿易」の実現を掲げており、日本の自動車貿易などを問題視して二国間協議の場で圧力をかけてくる可能性がある。

 メキシコに対しては北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉での強硬姿勢が想定され、メキシコに工場を置く日本の自動車メーカーなどに影響が及びそうだ。

 声明は、米国にとって最も大きな赤字相手である中国については批判しなかった。トランプ政権は北朝鮮問題で中国の協力を取り付けたい考えで、無用な刺激を避けたとみられる。

 三月のモノの貿易収支(通関ベース)によると、対日赤字は前月比55%増の七十二億四千万ドル(約八千二百億円)と二〇〇八年四月以来の高水準だった。メキシコに対する赤字は22%増の七十億三千三百万ドルで、〇七年十一月以来の高水準だった。

 

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