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【経済】

都内でアナログゲームの祭典 来場、出展とも過去最多

ゲームマーケットでボードゲームを楽しむ家族連れ=14日、東京都江東区で

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 スマートフォンやパソコンを使わずに遊ぶゲームが人気だ。電気を使わないゲームを体験できるイベント「ゲームマーケット」が十四日に東京都内で開かれ、カードゲームなどをつくる五百六十九の個人や企業が出展。一万三千人が来場した。出展者、来場者とも過去最多。事務局は人気の理由を「直接顔を合わせながら楽しむことの価値が見直されているためでは」とみている。(伊藤弘喜)

 「家族全員で楽しめそうです」。会場でライオンやキリンなど四種の駒で勝負する将棋型ゲーム「どうぶつしょうぎ」を体験していた埼玉県北本市の主婦清田笑子(せいたみえこ)さん(40)がほほ笑んだ。一緒に遊んでいたのは、小学六年の次女と小学一年の長男だ。

 ゲームマーケットの来場者は右肩上がりで増えている。二〇〇〇年の初回は四百人だったが、一一年から年二回の開催になり、一二年からは大阪を含め年三回に。今年十二月には東京で初めて二日間にわたって開催する予定だ。

 出展者のうち企業は一割で残りは個人。ゲーム好きが高じて作り手に転じた人も多い。ルールが複雑な玄人向けから誰でも楽しめるものまで幅広く、題材も歴史やSFなど多様だ。

 超能力者たちを戦わせるボードゲーム「桜降る代(よ)に決闘を」(二千円)は出展した一千点が完売した。制作したのはゲームデザイナーの伊藤深(しん)さん(31)。過去のマーケットで海外のバイヤーと知り合った縁で「年内には米国と中国で翻訳版を販売する」と話す。

 コンピューターゲームのようにキャラクターが自在に動いたりはしない。しかし伊藤さんは「制限がある中で頭を使って楽しむのが魅力」と説明する。事務局の刈谷圭司さん(44)は「ゲームの作り手を支える印刷会社の技術力が高く、モノとしての質が良いのも日本市場の特徴」と指摘した。

 家族で訪れた神奈川県海老名市の会社員永山祥彰(よしあき)さん(37)は「一人で熱中するスマホゲームと違い自然と会話が生まれる」。普段は妻の芳子さん(38)とゲームを楽しむが、いずれは長男の祥悟(しょうご)君(3つ)も交えて遊びたいと語った。

 

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