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【経済】

検査不備 日常的か 日産会見「不具合まれ」居直りも

無資格者が検査を行っていた問題で記者会見し、頭を下げる日産自動車の担当者=29日午後、東京・霞が関の国交省で

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 日産自動車の国内六工場で、資格のない従業員が完成車の検査を行っていた。ずさんな検査のまま販売された車もあるのに、日産は「検査自体は行っている」と居直る場面も。現場でこの不備が日常となっていた可能性もあり、安全軽視の姿勢が浮き彫りになった。 (中沢佳子)

 問題が社内で判明してから約十日後の二十九日夜、東京都内の国土交通省で日産は会見した。同社企画・監理部の杠(ゆずりは)直樹エキスパートリーダーら担当者が「みなさまに多大な迷惑と心配をかけおわびする」とまず陳謝した。

 だが、検査不備のまま販売された車の安全性については、杠氏は「未認定の従業員が行ったとはいえ、出荷に必要な検査項目は全て行っている」と説明。「この検査で不具合が見つかることはまれだ」とまで言いきった。

 完成車検査は、国交省が道路運送車両法に基づき、社内の研修を経て認定した従業員が行うよう各メーカーに求めている。日産でも社内規定で本来は認定された検査員が検査をすることになっていたが、資格のない補助員が一部を担当していた。

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 日産によると、検査員には認定されたことを示すバッジを渡すため、補助員との区別はつくという。これまでの社内調査では「自分は検査をしていいと思っていた」という補助員もいるといい、周囲もやらせていた。

 一度検査員に認定されても、別の工場に転勤すると新たな認定を取り直す必要があるが、資格を取らないまま検査をした事例もあったという。

 分かっているだけでも六万台に上る検査の不備がなぜ起きたのか。原因や関わった補助員の数などを問われると、杠氏は「調査中」としどろもどろになった。

 

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