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【経済】

無資格検査問題 日産、現場ぐるみ偽装か 正規検査員のはんこ渡す

 日産自動車が国の規定に反して新車を無資格検査していた問題で、書類上は資格を持つ従業員が検査したようにする偽装が現場で横行していたことが四日、関係者への取材で分かった。一枚の検査記録書に名前は同じだが形状が異なる二つの押印がある事例も見つかった。無資格の検査員は正規検査員から自分用とは別のはんこを渡され、書類に押印していた。日産も把握している。現場で無資格検査を隠していた疑いが強まった。

 国土交通省が栃木と京都の工場にも立ち入り調査を実施したことも判明。国内の全ての完成車工場に調査が入ったことになり、実態の解明を急ぐ。

 関係者によると、日産が正規に認定していない「補助検査員」を訓練する際、正規検査員がはんこを貸していた。検査記録書の工程ごとの確認欄には、例えば「甲」という同じ名前の印影が複数あって、形状が異なる例が認められるという。国交省ははんこの管理方法を調べる方針だ。

 日産は十六日に記者会見を開いて新中期経営計画を発表する予定で、無資格検査の経緯なども触れる見通し。消費者や市場関係者が納得する説明ができなければ、計画の実現性も疑問視されそうだ。

 一方、日産は今週中に販売済みの約百二十一万台のリコール(無料の回収・修理)を国交省に届け出る。対象は計二十四車種で、国内販売の全車種になる。日産では神奈川、栃木、京都、福岡の国内全ての完成車工場で、補助検査員が出荷前の最終段階で安全性のチェックに加わっていた。国交省は九月十八日に神奈川県平塚市の工場に立ち入り調査をし、問題を指摘。以降、同県の他の工場なども調査し、今月三日に栃木、京都の工場にも立ち入った。

 

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