東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

神鋼、他にも「疑わしい事案」 社長謝罪 データ改ざん拡大か

頭を下げる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=12日午前、東京・霞が関の経産省で(市川和宏撮影)

写真

 アルミ製品などの性能データを改ざんしていた神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長は十二日午前、経済産業省で報道陣に、現在判明している不正以外にも「国内外で疑わしい事案はある」と述べ、今後も不正が広がる可能性を示唆した。経営責任については「原因の検証が終わってから考えたい」と述べるにとどめた。 

 川崎氏が問題発覚後に公の場に姿を見せたのは初めて。川崎氏は「(神戸製鋼の)信頼はゼロに落ちた。私をトップとして信頼回復に努めたい」と話した。二週間をめどに安全性の検証結果をまとめ、一カ月以内に原因と対策を経産省に報告し、公表する。

 川崎氏はこの日、経産省の多田明弘製造産業局長と面会し、「ユーザーや消費者に心配をかけ深くおわびする」と謝罪した。多田氏は「公正な取引基盤を揺るがす遺憾な事態だ。日本の製造業全体への信頼にもかかわる」と述べ、安全性の検証や原因究明、再発防止策の徹底を急ぐよう求めた。

 神戸製鋼がデータを改ざんしていた製品は、自動車や航空機、新幹線、防衛関連など幅広い分野で使用されている。これまで問題のアルミ製品を約二百社に供給していたことが判明しているが、グループ全体で進んでいる調査の結果次第ではさらに増える可能性があるという。

 JR東海の新幹線では、車両の台車部品に日本工業規格(JIS)で定めた強度に足りないアルミが使われていた。自動車部品の生産などに使われる鉄粉や、子会社が生産する光ディスク材料でも改ざんが発覚した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報