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【経済】

神鋼、鉄鋼でも改ざん 出荷先500社に 原発の配管も

 神戸製鋼所は十三日、アルミ製品などで発覚した一連の検査データの改ざんが新たに九製品であったことを発表した。これまで否定していた主力の鉄鋼事業で不正があったことも明らかにした。問題のあった製品の出荷先は国内外の約五百社に広がり、日本のものづくりの信頼失墜につながりかねない事態に発展した。 

 鉄鋼事業で不正が明らかになったのは、中国と国内のグループ会社四社が手掛けた計四製品。自動車のエンジンやボールペンなどの部品に使われ、顧客の要求に合うよう検査データを偽装していた。過去に取締役会で把握しながら公表しておらず、情報開示のずさんさも鮮明になった。

 アルミ・銅事業でも、タイやマレーシア、中国、国内のグループ会社五社が製造した計五製品で不正。中には、東京電力福島第二原発へ納入された銅合金の配管もあった。東電は「未使用で、発電所の安全に問題はない」としている。また、今回問題があった九社のうち、二社は過去に別のデータ改ざんをしていた。

 八日に問題が発覚した後、初めて会見を開いた川崎博也会長兼社長は「顧客と消費者の皆さまに多大なご迷惑をお掛けした」と謝罪。経営責任については「慎重に考えたい」と述べ、経済産業省に求められた原因究明などの報告を一カ月以内にまとめる作業を優先することを強調した。

 問題製品の納入先がリコール(無料の回収・修理)を実施した場合の負担については「ユーザーが負担したコストは相談になるが、その腹づもりはある」と話した。 (矢野修平)

 

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