東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

日産 謝罪後も無資格検査 神奈川の工場 出荷を一時停止

 日産自動車による新車の無資格検査問題で、同社が問題を公表した後も、神奈川県の工場で資格のない従業員が一部検査に携わっていたことが十八日分かった。日産は国に報告し、車の出荷を一時停止した。西川(さいかわ)広人社長が謝罪した後もルール違反が続いていたことになり、管理の不徹底があらためて問われる。

 日産によると、問題を受けて社内のチームが十月十一日に日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)を調査。新車を出荷する前の最終検査のうち、規定に反して資格のない「補助検査員」がハンドルを左右に切って状態を確認する作業に携わっていた。対象となったのは約三千八百台。十六日に出荷を再開した。

 機器が測定した検査記録は正規の検査員がチェックして押印しており、安全基準は満たしているとしてリコール(無料の回収・修理)は行わない。

 国土交通省は十三日に報告を受けたとしている。同省によると、工場の指導的立場にある従業員が資格のない従業員に対して「作業が遅れているからやってくれ」と指示していたという。

 日産は十月二日に西川社長が記者会見し、無資格検査について「心からおわびする」と謝罪し、「九月二十日以降は100%正規の検査員が行っている」と説明していた。無資格検査は常態化していたことを認めており、不正の改善の難しさが露呈した形だ。

 無資格検査は神奈川、栃木、京都、福岡の国内全ての完成車工場で行われていた。九月十八日に国交省が湘南工場に立ち入り検査して発覚した。正規検査員が複数のはんこを用意し、補助検査員に貸し与えて押印させていたことも判明している。

 日産は十月六日に、再検査が必要となった販売済みの小型車「ノート」など全三十八車種、計約百十六万台のリコールを届け出た。今月末をめどに、社内調査の結果と再発防止策を国交省に報告する予定だ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報