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【経済】

日産、国内出荷を停止 無資格検査 公表後4工場で

頭を下げる日産自動車の西川広人社長=19日午後8時16分、横浜市西区で(市川和宏撮影)

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 日産自動車は十九日、新車の出荷前に行う「完成検査」を資格のない従業員が行っていた問題で、公表後も無資格検査が続いていたとして、国内全六工場で生産している国内向け販売車両の出荷停止を決めた。無資格検査は、既に判明していた日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)に加え、追浜工場(同県横須賀市)、栃木工場(栃木県上三川町)、日産自動車九州(福岡県苅田町)の計四工場で続いていた。これを受け、追加のリコール(無料の回収・修理)を検討する。

 横浜市西区の本社で会見した西川(さいかわ)広人社長は「再発防止策を信用してくださった皆さまに大変申し訳ない。深くおわびする」と謝罪。再発防止策を講じたと説明していた九月二十日から今月十八日にかけ、四工場で製造された約三万四千台のうち、すでに販売された約四千台についてリコールを届け出る考えを示した。自らの経営責任については「再発防止の徹底と生産を正常に戻すことが責任」と述べるにとどめた。あらためて再発防止策を講じたうえで、二週間後をめどに出荷を再開するという。

 完成検査は、道路運送車両法に基づいて国土交通省が各メーカーに対し、社内で認定した資格のある検査員が行うよう求めている。日産によると、社内調査をした追浜工場で今月十七日、検査員の資格がない従業員が完成検査に携わるなど不適切な検査を継続していたことが分かった。これを受け他の工場も調べたところ、栃木など二工場でも不正が見つかったという。

 西川社長は不正が続いていた理由について、「生産部門のトップから、工場長、部長、課長、係長へと指揮命令が伝わっているが、その過程で、課長と係長の間のコミュニケーションのギャップが大きく、落とし穴になったのでは」と説明。生産部門を統括する役員から、各工場の係長に直接指示する体制をとるとした。

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