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【経済】

神鋼管理職ら不正隠し JIS認証 銅管データ改ざんも

記者会見で謝罪する神戸製鋼所の梅原尚人副社長=20日、東京都港区で

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 神戸製鋼所は二十日、製品データの改ざん問題を調べる社内の自主点検や緊急監査の過程で、アルミ製品を生産する長府(ちょうふ)製造所(山口県下関市)の管理職を含む従業員が不正を報告しない隠蔽(いんぺい)をしていたと発表した。厚板を加工する子会社でも新たな測定データの捏造(ねつぞう)が発覚。日本工業規格(JIS)の認証を受けた銅管の検査データを書き換える不正行為も判明した。JISの法令違反にあたる可能性もあるという。 

 隠蔽があったアルミ製品の不正は、昨年九月から今年八月までの間に、長府製造所であった。顧客と取り決めた基準から外れた寸法だったのに出荷。管理職らは今年九月以降の緊急監査などの際も、それを報告していなかった。今月十九日になって社内相談窓口に内部通報があり隠蔽が発覚した。

 また、子会社の神鋼鋼板加工(千葉県市川市)が製造した鉄鋼の厚板加工品でも不正が判明した。板の厚さを測定せず、データを捏造するなどしていた。二〇一五年十一月からアルミ・銅での不正が発覚した後の今年九月までの間、取引先一社に出荷していた。

 東京都内で二十日に記者会見した梅原尚人副社長は「(過去の事案を)検証している中で事案が起きたことを遺憾に思う。申し訳ない」と陳謝。別の不正が見つかる可能性について問われると「今後はない、とは言い切れない」と述べ、問題が拡大する可能性を認めた。同社は不正に関し社外の有識者による外部調査委員会を設置して調べる。

 一方、JIS認証を担う日本品質保証機構(東京)は十九、二十の両日、神戸製鋼の子会社、コベルコマテリアル銅管の秦野工場(神奈川県秦野市)に立ち入り調査した。神戸製鋼によると、銅管の引っ張り強度などはJISの規格を満たしていたが、社内基準からは外れており、従業員が基準に沿うよう書き換えた。書き換える行為が法令違反とみなされるという。違反が確認されれば、製品の認証が取り消される可能性がある。

<神戸製鋼所> 1905年創業で、国際ブランド名は「KOBELCO」。新日鉄住金、JFEスチールに次ぐ国内鉄鋼大手。アルミ、銅など非鉄金属や産業機械の生産のほか、電力事業も手掛ける。2013年4月に川崎博也氏が社長となり、16年4月に会長を兼務した。原材料高や中国事業での損失処理が響き、17年3月期の連結純損益は2年連続の赤字だった。

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