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【経済】

神鋼審査20工場に拡大 経産相指示 JIS機関立ち入り

神戸製鋼所東京本社=24日午後、東京都品川区で

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 世耕弘成経済産業相は二十四日の閣議後記者会見で、日本工業規格(JIS)の認証機関に対し、アルミニウム製品などの性能データを改ざんした神戸製鋼所の全ての認証工場の立ち入り審査を検討するよう指示したと明らかにした。指示を踏まえ、認証機関は審査対象を計二十拠点に拡大する。安全性を確認するため異例の厳しい姿勢で臨む。

 神戸製鋼が問題のアルミ製品を使った自動車などの安全性について、二十六日にも経済産業省に検証結果を報告し、公表する方向で調整していることも明らかになった。

 子会社のコベルコマテリアル銅管の秦野工場(神奈川県秦野市)は既に審査しており、新たに十九工場を審査する。

 JIS認証取得者をまとめている日本工業標準調査会によると、十九工場は神戸製鋼の加古川製鉄所(兵庫県加古川市)や、アルミ製品のデータ改ざんをしていた真岡製造所(栃木県真岡市)など。

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 グループ会社では、過去にデータ不正を起こした日本高周波鋼業の工場(富山県射水市)のほか、昨年に試験値の改ざんが発覚し、ばね用鋼線のJIS認証が取り消された神鋼鋼線ステンレス(大阪府泉佐野市)の拠点が含まれる。中国、タイの生産拠点も対象となる。

 審査は国の指定を受けた登録認証機関が実施する。認証機関は全国に二十四社あり、神戸製鋼グループに対しては複数の認証機関が手分けして審査するとみられる。

 JIS認証機関は、工場や製品に定められた基準を満たしていないなど問題があれば是正措置を命じる。悪質であれば認証取り消しのほか、工場出荷の一時停止の措置も取れる。神戸製鋼が顧客から取引を断られるケースも出そうだ。

 一方、石井啓一国土交通相は二十四日、神戸製鋼のアルミ製品を使った三菱重工業のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の安全性を確認するため、神戸製鋼の大安工場(三重県いなべ市)への立ち入り検査を二十三日から始めたと表明した。

 

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