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【経済】

神鋼、業界指針適用せず 不正のアルミ・銅事業に

 神戸製鋼所が、日本鉄鋼連盟が策定した品質管理強化のためのガイドライン(指針)を一連の検査データ改ざんが発覚したアルミニウム・銅事業に適用していなかったことが二十八日、分かった。指針の運用対象は鉄鋼・溶接事業にとどめるなど全社的に徹底されず、不正拡大を招いた可能性が新たに浮上した。

 鉄鋼連盟の指針は、加盟企業が二〇〇八年に日本工業規格(JIS)などで義務付けた製品の品質管理を怠る不祥事が相次いだことから策定。人手による作業で試験過程のデータ改ざんが起こらないよう機械化の推進などを盛り込んでいる。

 国内最大手の新日鉄住金はチタンなど鉄以外の事業にも指針を適用し、不正を未然に防いでおり、神戸製鋼のチェック体制が業界水準に対して大きく見劣りしていたことが分かった。

 神戸製鋼がアルミ・銅の不正製品を出荷した先は四百三十一社で、問題製品を納入した全体の五百二十五社中の八割以上を占める。神戸製鋼関係者は「指針を適用していれば、ここまで不正は広がらなかったかもしれない」と反省する。

 新日鉄住金の栄敏治(さかえとしはる)副社長は二十七日の決算発表会見で「当社は鉄鋼連盟が策定したガイドラインに沿って品質活動を継続している」と語り、神戸製鋼のような不正は確認されていないと強調した。

 

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