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【経済】

<ビットコインの世界> (2)ネット取引 相互確認で悪用防ぐ

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 ビットコイン(BTC)などの仮想通貨は、円やドルに取って代わり得る未来のお金なのか、それとも「賭け事」のような投機の対象にすぎないのか。今回は仕組みや利用の現状をQ&Aの形式で整理しました。

◆仕組みなどQ&A

 Q 仮想通貨とは、どういうものですか。

 A インターネット上にあるお金のことです。普通のお札や硬貨のように触ることはできません。ネット上の「取引所」で普通のお金と交換して手に入れ、スマホなどの「財布」に入れて使います。数百種類もあり、最も使われている代表的なものがBTCです。

 Q 仮想のお金なのに、なぜ使えるのですか。

 A お金として信用してもらえるように独自の仕組みをつくったからです。円やドルも、皆が価値があると信じるから通用します。一万円札を造る際の原価は二十円程度ですが、発行している日本への信用が額面の価値を支えています。

 BTCの信用を支えているのは、不正が起きにくいとされる仕組みです。BTCには中央銀行のような管理者がいません。代わりに取引記録はネットでつながった複数のコンピューターに書き込まれ、共有されます。民間業者が取引の内容を相互に確認し、悪用を防ぐのです。

 Q 普及していますか。

 A 今のところは、ほとんどが投機が目的とみられています。日本では家電量販店など使えるお店が徐々に増えていますが、それほど広がってはいません。銀行が発達していない発展途上国では、利用が大きく伸びる可能性もあります。

 Q なぜ普及しにくいのですか。

 A 価格の乱高下が激しいためです。BTCのお金としての位置付けが定まっておらず、各国で規制の報道などがされるたびに価格が大きく動きます。さらに円やドルと同じように、北朝鮮問題の緊張化といった理由でも変動します。これを利用して、短期間で大きくもうけたり、大損したりする人が続出しています。

 さらにBTC取引の確認作業を行う業者らが対立し、一部の人たちが八月に新たな仮想通貨を発行、BTCが分裂するという騒ぎが起きました。分裂騒動は十月にも発生し、十一月にも起きる見通しです。

 Q お金として定着できるのですか。

 A 問題点は多いとはいえ、仮想通貨が注目されているのは確かです。世界の中央銀行や民間銀行、ベンチャー企業などが研究を本格化させています。海外送金のしやすさなどの強みから、現在のお金に取って代わることもあり得ると考えられているためです。利用者を守る法整備など数々の課題の一方、現在は将来への可能性も秘めた黎明(れいめい)期にあると言えます。

 

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