東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

神鋼、通期見通し「未定」 18年3月期 不正の影響読めず

 品質データ改ざん問題が発覚した神戸製鋼所は三十日、取引先への補償費用などを見通すことが困難だとして、二〇一八年三月期の連結純損益の見通しを撤回し「未定」に変更すると発表した。七月末時点では三百五十億円の黒字と、三年ぶりの黒字転換を見込んでいたが、今後の販売への影響や補償費用、取引先メーカーが行う検証費用などの請求が想定されるため、業績が見通せない状況となっている。

 神戸製鋼は併せて二年ぶりに予定していた一株当たり十円の一七年九月の中間配当も見送った。不正による補償費用などは「特別損失」に計上する方針。既に取引先から発注のキャンセルや不正製品の交換にかかる費用請求が出始めているが、同日の記者会見で梅原尚人副社長は「数社から話があり、金額を協議しているところ。どのくらい発生するか具体的には見通せていない」と述べるにとどめた。

 特別損失などを含まない経常損益の予想は五百億円の黒字を確保した。ただ、アルミ・銅事業で出荷量が減るなどとして三十億円、鉄鋼事業などでも客離れが進むとして七十億円の減益を見込んでいる。会見では米国子会社に対し、米司法省から関連資料の提出を求める書面「文書提出令状」が出されていることも明かした。応じない場合は罰則が付くという。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報