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【経済】

日産、原因語らず下方修正 無資格検査 根深い病巣

中間決算の発表を前に無資格検査問題について謝罪する日産自動車の西川広人社長=8日午後、横浜市西区で

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 無資格の従業員が新車の完成検査をしていた問題で、営業利益の下方修正を余儀なくされた日産自動車。「信頼回復に全力を挙げる」と西川(さいかわ)広人社長は陳謝したが、販売への影響も出ており、厳しい状況が続く。 (中沢佳子)

 「検査の件は、国土交通省に最終報告をした上で、説明する。本日は答えを控える」。横浜市内の本社で会見した西川社長は謝罪後、そう断ってから中間決算の説明に入った。日産は二〇一八年三月期の売上高は据え置いているが、販売回復のためには消費者からの信頼を取り戻すのが不可欠。だが、原因や再発防止策については語ろうとしなかった。

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 日産は今回、約百二十万台のリコール(無料の回収・修理)費用などのコストを三百億円とした。販売も失速。十月の国内販売は前年の半分。八日までに六工場で生産再開したが、有資格の検査担当者だけで検査する方法に正したため、人手が足らず、当面は生産台数が落ちる。注文キャンセルも相次ぎ、星野朝子専務は「十一月も確実に影響する」と見ている。

 二二年までの中期計画も販売台数など詳細を示せなかった。「無資格検査の件で、発表ができる状況ではないと考えた」(関係者)という。

 昨年の燃費不正発覚で日産の傘下に入った三菱自動車の益子修最高経営責任者(CEO)は自社の経験を振り返り「現場の人間には、自分たちがやってきたことは正しいという思い込みがある。正すには新しい視点を入れ、個人の意識改革が必要」と改善が一筋縄ではいかないことを指摘した。

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