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【経済】

東芝、営業利益最高に 売却予定の半導体9割稼ぐ

決算報告を行う東芝の平田政善最高財務責任者(CFO)=9日、東京都港区の東芝本社で

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 東芝は九日、二〇一七年九月中間連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業利益は、半導体事業の急成長で前年同期の約二・五倍となる二千三百十七億円となり、中間期としては二十八年ぶりに過去最高を更新した。しかし、主に利益を出したのは本年度中に売却予定の子会社「東芝メモリ」。稼ぎ頭を失う来年度以降に東芝は再建策の成果が試されることになる。 (妹尾聡太)

 売上高は5・1%増の二兆三千八百六十二億円。純損益は東芝メモリ売却に伴う法人税を事前に織り込み、四百九十七億円の赤字(前年同期は千百五十三億円の黒字)だった。

 スマートフォンなどに使われるNAND型フラッシュメモリーの需要が世界的に拡大していることが、増収増益の主な要因となった。東芝はこの日、東芝メモリを含む半導体事業の本年度の設備投資を二千億円増やし、計六千億円にすることを発表した。

 だが、営業利益の約九割を稼ぎ出す東芝メモリを手放すと、残った東芝本体は黒字確保がやっとの状態。今後の主力に据えるインフラや電力施設の事業は利益率が低く、液化天然ガス(LNG)事業は現時点で年間百億円の損失を被る見通しとなっている。

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 東京都内で開いた決算会見で、平田政善最高財務責任者(CFO)は「所定の利益がない事業は徹底的な構造改革をやる」と述べ、営業赤字のテレビやパソコン事業、アニメ「サザエさん」の番組スポンサーなどを打ち切る可能性を示唆した。

 また、東芝メモリの売却に伴う各国の独占禁止法審査が長引き、本年度末までに終了しないと、二年連続の債務超過となって株式が上場廃止になる恐れもある。「時間切れ」に備え、平田氏は「何らかの資本政策をやっていく」と新たな資金調達を検討していることを明らかにした。

 

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