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【経済】

20年東京彩る水素の聖火 トヨタ開発、「環境五輪」挑む

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 水素で走る燃料電池車(FCV)を世界で初めて発売したトヨタ自動車が、水素を使って炎を燃やすトーチや聖火台を開発し、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックでの採用を目指していることが分かった。一九六四年の東京五輪を含め、これまで聖火の燃料にはプロパンガスが使われており、採用されれば五輪史上初めて。環境にやさしい水素の活用を世界にアピールする最高の舞台となる。 (宮本隆彦)

 水素は燃えると空気中の酸素と結合して水が出るが、二酸化炭素(CO2)は排出しない。通常の炎は無色だが着色は可能。青、黄、黒、緑、赤の着色を研究中で、五輪カラーで揺らめく聖火の夢を追っている。

 トヨタは国際オリンピック委員会(IOC)の最高位スポンサーを務めており、「環境五輪」をアピールするシンボルとして、水素を使った聖火の採用を東京五輪・パラリンピック組織委員会に働き掛ける。

 運用面の課題を把握するため、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで十二月三日に開く社内駅伝大会で、水素トーチによる水素燃料の炬火(きょか)台への点火セレモニーを行う。水素は岩谷産業(大阪市)が提供する。

 水素の利用は、地球温暖化の原因となるCO2の削減に効果がある。FCVは燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、モーターを回して走る。風力など再生可能エネルギーで水を電気分解した水素を使えば、CO2ゼロの「究極のエコカー」になる。

 トヨタは二〇年までに東京都に百台以上の燃料電池バスを納入する計画を立てるなど、水素を活用する「水素社会」の実現を目指している。

 

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