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【経済】

三菱マテ系 品質偽装 データ改ざん2社 出荷先258社

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 非鉄大手の三菱マテリアルは二十三日、子会社の三菱電線工業(東京)と三菱伸銅(同)が一部製品の検査データを改ざんしていたと発表した。問題製品は航空機や自動車、電力機器などに幅広く採用されており、出荷先は計二百五十八社に上る。自衛隊の航空機など防衛装備のエンジンの一部にもデータが偽装された三菱電線製のゴムが使われていた。別の子会社の三菱アルミニウム(同)も不適合品を顧客に出荷していた。

 神戸製鋼所と同種の品質不正が拡大し、日本を代表する企業の品質管理への信頼は大きく揺らいでいる。三菱マテリアルが二十四日に記者会見を開き詳細を説明する。

 三菱電線と三菱伸銅は十月までに問題を把握していた。公表遅れに批判が出そうだ。安全性に関わる問題や法令違反は報告されていないという。三菱マテリアルは対策本部を設置して事実確認や安全性の検証、顧客への説明を急いでいる。

 三菱電線で不正が見つかったのは、主にゴム素材でつくられ、水や油、空気漏れなどを防ぐシール材。パッキンとも呼ばれる。箕島製作所(和歌山県有田市)で製造された。二〇一五年四月一日〜一七年九月三十日に出荷した製品を調べたところ、約二億七千万個が不適合品で二百二十九社に出荷された可能性があるという。

 三菱伸銅は、若松製作所(福島県会津若松市)が自動車に使われる銅製品などの強度といった性能データを偽装していた。一六年十月十八日〜一七年十月十七日に出荷された製品のうち八百七十九トンが不適合品で、二十九社に出荷されたとみられる。

 残る三菱アルミに関しては「不適合品を出荷したが、全ての顧客との間で安全性の確認は終了している」との説明にとどめ、詳細を明らかにしていない。

 

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