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【経済】

カリフラワー盛り返し ブロッコリーに負けない 多彩にオレンジ・紫・円すい形

スーパーの売り場に並ぶオレンジカリフラワー(手前右)やブロッコリー(左)=東京都練馬区のアキダイ関町本店で

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 白色が定番のカリフラワーにオレンジや緑、紫などの新種が増え、小売店の店頭を彩るようになった。緑色で「ヘルシー」なイメージが定着したブロッコリーに出荷量で水をあけられていたが、最近は小売店での売り上げも増加傾向。カリフラワーの「反転攻勢」が始まった。 (矢野修平)

 東京都練馬区のスーパー「アキダイ」ではブロッコリーの横に色とりどりのカリフラワーが並ぶ。秋葉弘道社長(49)は「ブロッコリーとカリフラワーの売り上げ比は以前は九対一だったが、この数年で八対二になり、カリフラワーの『番付』が上がった」と話す。

 同じアブラナ科で形は似ているが、ゆでた時の食感や色、味が違う二つの野菜。ブロッコリーの種子の市場で世界シェアの六割超を占める「サカタのタネ」によると、一九七〇年代まではカリフラワーの方が日本では知名度が高かったという。ブロッコリーは収穫時期が不規則で大量生産が難しかったためだ。

 しかし同社が一九六九年に安定供給に向く新品種を開発したことをきっかけに世界的にブロッコリーの生産量が拡大。価格も安くなった。八〇年代からは健康に良い緑黄色野菜ブームもあり、緑色のブロッコリーが白色のカリフラワーを突き放した。

 農林水産省の野菜生産出荷統計の品目としては八九年に、同じアブラナ科のため「カリフラワー」に含まれていたブロッコリーが独立。その後も出荷量を伸ばしたが、カリフラワーの生産は落ち込んでいる。統計がある一六年までの国内出荷量にも大きな変動はみられないが、この数年で変化の兆しも出てきた。

 サカタのタネは二〇一一年に白色と同じ食感のオレンジ色のカリフラワーを品種改良によって開発し、生産者向けの種の売り上げはこの数年、前年比二割増で推移しているという。他に紫色や、円すい形のつぼみが集まる独特な形をした緑色の「ロマネスコ」を手掛ける生産者も増えてきた。

 白いカリフラワーを生産している埼玉県本庄市の農家、宮崎広之さん(60)は三年前から紫色の作付けも始めた。ゆでると紫色は薄まるが「酢の入ったドレッシングを掛けると色は鮮やかになり、サラダなどに彩りを与えてくれる」と話し、需要の拡大を期待する。

 

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