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【経済】

商工中金社長に関根氏 プリンスホテル取締役

 不正融資問題を起こした商工中金は十二日、経済産業省出身の安達健祐社長(65)の後任にプリンスホテルの関根正裕取締役常務執行役員(60)を充てることを内定した。政府が同日の閣議で了承した。三月二十七日付。世耕弘成経産相は閣議後の記者会見で「解体的出直しを託すのにふさわしい人物」と述べた。

 関根氏は「西武グループで再生に取り組んできた経験を生かし、全身全霊をささげる覚悟で取り組む」とコメントした。

 安達氏が不正融資問題で辞意を表明しており、経産省などが民間銀行や企業経営の経験者から人選を進めていた。安達氏は退任する。

 関根氏は第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)出身で、銀行員時代は総会屋への利益供与事件後の立て直しを経験した。西武グループに転じた後は鉄道やホテル事業の再建に尽力しており、豊富な現場経験が適任と判断されたもようだ。

 作家の江上剛さんによると、小説「座礁 巨大銀行が震えた日」の登場人物のモデルになっているという。

 商工中金の不正融資を巡っては、十一日に経産省の有識者会議が経営の抜本改革を提言。麻生太郎財務相兼金融担当相は十二日の閣議後記者会見で、商工中金に対し「地域金融機関との信頼関係を再構築し、中小企業の支援に重点的に取り組んでもらいたい」と注文した。

 関根 正裕氏(せきね・まさひろ)早大卒。81年第一勧業銀行。07年に西武ホールディングス入社。プリンスホテル取締役上席執行役員を経て10年6月から取締役常務執行役員。東京都出身。

<商工中金> 正式名称は商工組合中央金庫。1936年に設立された中小企業融資を目的とする政府系金融機関で、歴代トップは所管する経済産業省の出身者が多い。大災害や金融危機で業績が悪化した企業の資金繰りを国が支援する「危機対応融資」が基幹業務だが、災害をのぞき原則撤退することになった。職員数は約4000人。国内に100店舗を持つ。

 

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