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【経済】

みずほFG社長坂井氏 佐藤氏は会長に 収益力の強化急ぐ

みずほFGの社長就任が決まり、記者会見する坂井辰史みずほ証券社長(右)とみずほFGの佐藤康博社長=15日午後、日銀本店で

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 みずほフィナンシャルグループ(FG)は十五日、佐藤康博社長(65)が代表権を持たない会長に退き、みずほ証券の坂井辰史社長(58)がFGの社長に昇格するトップ人事を決めた。四月一日付。七年に及んだ「佐藤体制」の転換となるが、構造改革や収益力の強化などグループの課題は山積みで、先行きは険しい。

 佐藤氏は記者会見で「不祥事が相次いだみずほの体質を改善し、次期システムの稼働にもメドを付けた」と交代の理由を説明。「私は執行に関与しない。みずほのワントップは坂井に引き継ぐ」と明言した。

 佐藤氏は二〇〇九年に旧みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)の頭取に就任し、一一年からFGの社長を務めてきた。傘下の銀行二行を合併させたほか、昨年十一月には十年間で従業員一万九千人を減らす構造改革を発表している。

 マイナス金利の長期化などにより、経営環境は厳しさを増している。一七年九月中間決算では、本業のもうけを示す実質業務純益が前年同期比で約四割減り、「他のメガバンクとは収益力に差が出てきている」(JPモルガン証券・西原里江氏)状況だ。

 トップへの就任を「全くの想定外だった」と話した坂井氏は、「基礎的収益力の低下への対応を進め、強靱(きょうじん)な金融グループを目指す」と抱負を述べた。

 坂井氏は佐藤氏に続き旧日本興業銀行出身のトップになる。この事情を問われた佐藤氏は「もはや旧行意識は払拭(ふっしょく)されている。(トップを選ぶ)指名委員会も意識しておらず、実力本位で選ばれた」と説明した。

 みずほ証券の後任社長については、飯田浩一みずほFG取締役(55)が就く。同じく四月一日付。 (渥美龍太)

 <坂井辰史氏(さかい・たつふみ)> 東大卒。84年日本興業銀行(現みずほ銀行)。みずほFG執行役常務などを経て、16年4月からみずほ証券社長。58歳。金沢市出身。

 <飯田浩一氏(いいだ・こういち)> 慶大卒。86年興銀。みずほ銀行執行役員などを経て16年6月からみずほFG取締役。55歳。東京都出身。

 

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