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【経済】

通年採用やAIで若手確保 就活本格スタート 

2019年卒の学生を対象とした合同会社説明会に集まった大勢の学生ら=1日午後、千葉市の幕張メッセで

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 就職活動が本格的に始まった。学生に有利な売り手市場となり、企業の苦労は絶えない。新卒一括にこだわらない方法や、人工知能(AI)を活用した効率化によって、若手の確保を狙う動きが起きている。

■柔軟

 料理レシピの検索サイトを運営するクックパッドは通年での採用を実施している。国内で主流の新卒一括とは異なり、選考や入社時期を固定せず、応募を受け付ける。

 就活の日程に合わせにくい留学生らを採用しやすいのが利点だ。同社はほかにも、卒業後に他社で働いた経験がある若者を積極的に採用する。「若くても能力がある人は柔軟に採用し、優秀な人材を確保する」ためだ。

 リクルートキャリアの研究機関「就職みらい研究所」の調査では、二〇一九年卒で通年採用を実施する企業は26・3%。前年より7・2ポイント増えた。岡崎仁美所長は「新卒一括が今後も採用の主流を占めるが、若者を確保するため通年などの導入が増えるとみられる」と分析した。

■余裕

 採用の効率を高めることも課題だ。切り札として、AIに期待を寄せる企業もある。

 サッポロビールは今年から、選考にAIを導入。昨年、試験的に実施すると、AIと人事担当者が好評価をした学生は高い精度で一致した。「判定をAIに任せれば時間に余裕ができ、学生と接する機会を増やせる」

 AIが志望動機などを分析し、高い評価だった人はその先の選考に進む。評価が低くても、人事担当者がチェックして評価された人は残る。

■本命

 一方、学生は追い風を受け、本命の内定を得ることに関心が移っている。就職情報会社ディスコが二月に実施した大学三年生らへの調査では、不安に感じることは「希望する企業に内定をもらえるか」が最も多く74・3%。前年同時期より6・0ポイント増えた。前年トップの「内定をもらえるか」は7・0ポイント減の66・5%で、二位に後退した。

 立教大三年の男子は「人気企業ばかり狙わなければ内定は大丈夫」と自信を見せる。「それよりも『ここで働きたい』と思える企業を見つけたい」

 

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