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【経済】

地元野菜で「介護おやつ」 「かむ力」弱い高齢者へ 大阪で試食会

 かむ力が弱くなった高齢者に無理なくバランスの良い栄養素を摂取してもらおうと、介護の現場で野菜を使ったおやつの開発が始まっている。自治体と管理栄養士、飲食店がタッグを組み、地場野菜の活用を通じて農業活性化も狙う。

 二月に大阪市の中華料理店「農家厨房」で開かれた試食会で、オーナーシェフ大仲一也さんが腕を振るった介護おやつを味わった参加者からは「かまなくても口の中で自然に溶ける」「控えめな甘みがあり、素材の味が生きている」などの声が上がった。

 ペースト状のキャベツを米粉などに混ぜて焼き上げた煎餅や、春菊をあえた里芋にあんこをまぶした団子など約十種類。開発に携わった管理栄養士の徳田泰子さんは「喉に詰まりやすい餅に代わる品はお年寄りに喜ばれるし、一般の人が食べてもおいしく仕上がっている」と太鼓判を押す。

 介護おやつは、甘みの強い「松波キャベツ」など地場野菜の活用を農家とともに進めている大阪府泉佐野市の呼び掛けに、自らも農業に取り組む大仲シェフが応じて実現した。今後は高齢者施設のイベントで入所者に自分で作って食べてもらうことなどを検討する。

 泉佐野市はこれまでに松波キャベツを使った調味料などを商品化しており、介護おやつについても「見た目が悪く捨てられていた野菜を活用でき、地域農業の活性化につながる」(担当者)と期待している。

 

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