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【経済】

ピーチとバニラ 19年度末統合発表 国内LCC売上高首位に

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 ANAホールディングス(HD)は二十二日、傘下の格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションとバニラ・エアの二社を、二〇一九年度末をめどに統合すると発表した。海外での知名度などを考慮してブランドはピーチに一本化する。一六年度の売上高を合算すると七百六十億円程度となり、LCC国内首位のジェットスター・ジャパンを上回る。

 ピーチは関西空港を、バニラは成田空港を拠点にし、国内各地やアジアに就航している。海外の大手LCCとの競争が激化しており、航空機材を効率的に運用するなどして事業を強化し、アジア市場の開拓を進める。

 ANAHDの片野坂真哉社長は東京都内で開いた記者会見で、外国人客の旺盛な訪日需要を取り込む必要性を強調した上で「ピーチ、バニラの強みと人的資源を結集させる」と述べた。

 統合はピーチを基盤とし、一八年度下半期から手続きを始める。ブランドは一九年度にかけて段階的に一本化していく。二〇年以降に五十機を超える航空機で国内、国際線合わせて五十路線以上の規模を目指す。二〇年度には売上高千五百億円、営業利益百五十億円規模を目標とした。

 ANAHDはLCCの戦略として二〇年をめどに国際線で現行より航続距離の長いアジアの中距離路線へ進出する方針を打ち出している。

 記者会見に同席したピーチの井上慎一最高経営責任者(CEO)は大阪府にある本社を移転する可能性について「(統合に伴い)一部の本社機能を東京に置くかもしれないが、大阪は離れない」と強調した。バニラの五島勝也社長は「大きな海外LCCと勝負する体力が必要だ」と語った。

 ピーチは今年三月時点で国内線十五路線、国際線十四路線を運航。バニラは国内線六路線、国際線七路線を展開している。

 ANAHDは、ピーチへの出資比率を現在の67%から77・9%に高めることも発表。四月に香港の投資会社からピーチの株式を百十三億円で取得する。

 

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