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【経済】

フェイスブック、流出問題で対応 個人情報の管理方法変更 設定画面1カ所に

新たに設けられた「プライバシーセンター」の画面=iPhoneのアプリより

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 米交流サイト大手フェイスブック(FB)は二十八日、二十カ所超に分かれていた個人情報に関する設定画面を一カ所にまとめた。個人情報の流出問題を受けた対応で、利用者が情報を平易に管理できるようにすることが目的。日本でも二十九日から設定画面を変えた。

 新たな設定画面は、利用者が経歴などを管理する画面の下部に設けられた「プライバシーセンター」の部分。FBでは利用者が自身の勤務先や連絡先、投稿した内容などを全利用者に公開するか、「友達」として承認した人だけに限定するかを選ぶことができるほか、入力した個人情報を他のアプリで共有するかどうかの選択もできる。しかし、これまでは設定画面が分散しており、「管理しにくい」との批判があった。

 FBは利用者ごとにニーズに合った広告を表示するため、自社で個人情報を集めている。しかし集めた情報が外部のデータ分析会社に流出し、二〇一六年の米大統領選でトランプ陣営に使われた疑惑が浮上。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は不備を認め、新たな対策をとる方針を示していた。

◆SNS「無料」にひそむ危険

 FBが個人情報の設定画面を変えました。変更の背景になった個人情報の流出とは、具体的にどのような問題なのでしょう。今回の変更で再発を防ぐことはできるのでしょうか。 (吉田通夫)

 Q FBはなぜ設定画面を変えたのですか。

 A 米国で五千万人分の利用者情報が英国のデータ解析企業に流出し、二〇一六年の米大統領選で、トランプ陣営の運動に使われた疑惑が問題になっています。これを機に利用者の間に個人情報の取り扱いに対する関心が高まりました。ところが利用者が自分の個人情報を確認しようとしても、設定画面が二十カ所超に分散して分かりにくかったのです。

 Q 今回の変更で情報流出を防止できますか。

 A 利用者が自分の情報を管理しやすくなる利点はありますが、FBに個人情報を渡していることに変わりはありません。それをどこまで守ってくれるかはFB次第です。FBと個人情報を狙う業者は「いたちごっこ」を続けてきたので完全に不正を断ち切るのは難しいかもしれません。

 Q 利用者はどうすれば良いでしょう。

 A FBやツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)の利用にお金はかかりませんが、利用者は個人情報を運営会社に差し出しています。各社とも集めた情報を武器に、企業に「ウチに広告を出せば効果的」と強調しているのです。利用者は、自分のどのような情報が集められ、どう使われているかを知る必要があります。

 Q 設定画面の変更以外にFBが考えている対策はありますか。

 A FBは「数週間以内にどのような個人情報を集め、どう利用しているか詳しく説明する」との方針を示していますが、逆に言えば、今まで明確にしていない部分があったということです。利用者は自分の情報がどう使われるのか分からないインターネット上のサービスには、手を出さないほうが無難です。

 

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