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【経済】

入居者混乱の恐れ シェアハウス「かぼちゃの馬車」破綻

 首都圏で女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営する不動産会社スマートデイズ(東京)は九日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し受理されたと発表した。入居率の低迷が原因で、資金繰りが悪化した。管理する物件の一部で光熱費の支払いが滞っており、入居者に混乱が広がる恐れもある。今後は、物件所有者の大半に購入資金を融資した地方銀行のスルガ銀行の対応が焦点となりそうだ。

 信用調査会社の帝国データバンクによると、スマートデイズは負債総額が今年三月末時点で約六十億円に上る。創業から五年余りで千棟近くの物件を建てたが今年一月に所有者への賃借料の支払いを停止するなど運営は既に破綻していた。

 シェアハウスは台所など水回り設備が共用だが割安な家賃で住めるとして、主に求職中の若い女性が入居している。スマートデイズは経営破綻により「水道など生活インフラの確保が困難となる恐れがある」ため、物件の管理を変更するとしているが、立地が悪い物件で新たな管理会社を見つけるのは容易ではない。入居者の中国人留学生は「家賃をちゃんと払っているのに空調やシャワーが止まるなんてあり得ない」とし来月退去すると話した。

 物件の所有者は約七百人で、会社員が多く地方在住者も含む。一億円以上を借りて購入したが、審査に使った書類の預金残高などをスマートデイズ側に改ざんされ、スルガ銀にローンの支払い猶予や金利の引き下げを求めている。返済に窮すれば自己破産者が続出する恐れがある。スマートデイズはシェアハウス用の物件を一億円以上で販売し、その物件を所有者から借り上げて管理し、居住者から家賃を集めて毎月保証した賃借料を所有者に支払う事業を手掛けていた。

 

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