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【経済】

急成長FB 曲がり角 ザッカーバーグ氏、公聴会で謝罪

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 【ワシントン=白石亘】米交流サイト、フェイスブック(FB)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が十日、米上院の公聴会で証言した。五時間に及ぶ質疑でザッカーバーグ氏は、情報流出問題について謝罪を繰り返した。議員からは個人のプライバシー保護への懸念や、規制の強化を求める声も目立ち、急成長を続けてきたFBは曲がり角を迎えた。

 「ツールの悪用を防ぐ対策が不十分だったことは明らか」「責任について幅広い視野を持たなかったのは大きな過ち」。いつものTシャツとジーパン姿を封印し、スーツにネクタイ姿で公聴会に臨んだザッカーバーグ氏は、最大八千七百万人の個人情報が流出した問題で対応の不備をわびた。

 議員からは「個人データを金に換えているのでは」との質問も出て、収入の大半を広告に依存し、サービスを無料で使えるFBの事業モデルそのものにも不信の目が注がれた。この質問に対してはザッカーバーグ氏は「データを広告主に売っているというのは誤解だ」と反論した。

 二〇〇四年に当時、学生だったザッカーバーグ氏らが設立したFBは、今では世界で二十一億人超が利用し、米国では一億四千万人がFB経由でニュースを受け取っているとされる。米ネット広告市場ではグーグルとFBで60%のシェアを握っており、その影響力は大きい。

 議員からは「ネット企業がプライバシー侵害を是正できないならわれわれがする」と規制の強化を訴える声が目立ち、ザッカーバーグ氏も「適切な規制なら歓迎する」と条件付きで賛成。今回情報を流出させたアプリ開発業者などFBとデータをやりとりする企業への監視を強めることも約束した。十日の公聴会では規制の中身の議論は深まらなかったが、自主性が尊重されてきた米国のハイテク企業に政治が関与する流れが強まりそうだ。

 十一日には下院で証言し、改めて謝罪した。

 

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