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【経済】

武田の7兆円買収 前進 欧州製薬大手と交渉

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 武田薬品工業によるアイルランドの製薬大手シャイアーの買収交渉が大詰めを迎えた。武田が25日発表した新たな提案の受け入れにシャイアーは前向きな姿勢を示し、国内最大となる7兆円の巨額買収は合意へ大きく前進した。延長された5月8日午後5時(日本時間9日午前1時)の期限までぎりぎりの調整を続ける。

 武田の新提案は、一株当たり約四十九ポンド(約七千四百円)でシャイアーの全株を取得する内容。武田が新たに発行する二七・二六ポンド相当の同社株と、二一・七五ポンドの現金を組み合わせて支払うが、買収額は当初提案から七千億円程度つり上がった。

 これまで武田の提案を「(企業価値を)著しく過小評価している」と拒んできたシャイアーは、今回の提案を受けて交渉入りを表明した。

 今後、相互で実施する資産査定や、金額以外の条件でも合意できることを条件に、武田の提案を株主に推奨する用意があるとの意向を示した。武田のライバル会社が買収に名乗りを上げる可能性は残されているものの、実現可能性は高まった。

 武田は買収資金を新株発行と金融機関からの借り入れで調達する方針だ。アドバイザーを務める外資系金融機関や、三井住友銀行など三メガバンクが支援する方向で検討している。

 買収が実現すれば、武田の有利子負債は二〇一七年三月期の一兆一千億円から大きく膨らむ見通しだ。一一年に約一兆一千億円を投じたスイスのナイコメッド買収で目立った成果を出せていないこともあって市場関係者の懸念は根強く、二十五日の東京株式市場で武田の株価は急落。終値は前日比三百四十一円(7・0%)安の四千五百十円だった。

 

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