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【経済】

トヨタ純利益2.4兆円 日本企業で過去最大

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 トヨタ自動車が九日発表した二〇一八年三月期連結決算は、純利益が前期比36・2%増の二兆四千九百三十九億円と二年ぶりに最高益を更新し、日本企業としても過去最大を記録した。二月に公表した業績予想を一千億円近く上回った。東京都内で記者会見した豊田章男社長は「たゆまぬ改善というトヨタらしさが表れ始めた」と評価した。

 円安が追い風となり、原価低減も寄与した。トランプ米政権の法人税減税は純利益を約二千五百億円押し上げた。競争が激化する北米で販売店に支払う奨励金の増加を補った。

 ダイハツ工業と日野自動車を合わせたグループ世界販売は1・9%増の千四十四万一千台、売上高は6・5%増の二十九兆三千七百九十五億円といずれも最高となった。本業のもうけを示す営業利益は20・3%増の二兆三千九百九十八億円だった。東京株式市場ではトヨタ株に買い注文が集まった。

 一九年三月期は想定為替レートを一ドル=一〇五円と前期から六円円高とし、純利益は15・0%減の二兆一千二百億円、売上高は1・3%減の二十九兆円をそれぞれ見込んでいる。輸出の採算が悪化し、二年ぶりの減収減益となる。

 自動車業界は電動化や自動運転技術の進化など競争が激化している。豊田氏は「生死を懸けた闘い」と表現し、トヨタ生産方式や原価低減といった強みを磨いて生き抜く考えを強調した。「百年に一度の大変革の時代を『百年に一度の大チャンス』ととらえ、これまでにないスピードと発想で挑戦していく」とも指摘した。

 豊田氏は中国市場について「急激に伸びている。遅れないように経営資源を投入する」と述べ、新型車などで販売拡大を目指す考えを示した。トヨタは今回の決算会見を異例の二部構成とし、株式市場の取引時間中に行った。機関投資家や大株主など十七社から二十四人が出席した。

 

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