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【経済】

日産、資本構成変更を検討 ルノーとの企業連合 ゴーン氏後も継続模索

記者会見する日産自動車の西川広人社長=14日午後、横浜市西区で

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 日産自動車の西川広人社長は十四日、横浜市で開いた決算記者会見で、企業連合を組むフランス大手ルノーとの間で資本構成の変更を検討する考えを示した。自立性の維持は強調しつつ、資本関係の再構築の必要性を指摘するカルロス・ゴーン会長の主張に寄り添った格好だ。剛腕で連合を束ねるゴーン氏ら現経営陣が退任した後も、連合が継続する体制を模索する。

 日産はルノー株の15・0%を持つ一方、ルノーは日産株の43・4%を保有している。ゴーン氏は経営統合の可能性に言及したこともある。

 西川氏はルノーとの関係で「資本構成の変更も視野に入っていることは違いない」と述べ、早期に具体策を検討する考えを示した。合併や持ち株会社の設立といった手法は「いろいろな形が考えられる」と明言を避けた。

 連合の在り方には「各社の自立性と企業連合としての効率性を両立することが一番大事だ」とも述べた。日産とルノーが合併協議をしているとの一部報道は否定した。

 日産が十四日発表した二〇一八年三月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比22・6%減の五千七百四十七億円だった。昨年発覚した新車の無資格検査問題で、リコール(無料の回収・修理)費用を計上したことなどが響いた。

 一方、純利益はトランプ米政権の法人税減税が寄与し、12・6%増の七千四百六十八億円と過去最高だった。

 自動車の世界販売は中国やロシアで伸び、前期比2・6%増の五百七十七万台と過去最高を記録した。売上高は2・0%増の十一兆九千五百十一億円だった。一九年三月期の売上高は0・4%増の十二兆円、純利益は33・1%減の五千億円を見込んでいる。

◆大手5社増益

 自動車大手七社の二〇一八年三月期連結決算が十四日出そろった。海外での販売好調や円安を追い風に、五社が増益で三菱自動車が黒字に転換した。SUBARU(スバル)は減益だった。売上高は全社が増収だった。一方で、一九年三月期の連結業績予想は円高をにらみ、三菱自を除く六社が減益を見込む。

 トヨタ自動車は36・2%増の二兆四千九百三十九億円と過去最高で、日本企業としても過去最大だった。ホンダは71・8%増の一兆五百九十三億円と初めて一兆円を超え、スズキも過去最高だった。

 マツダも20%弱の増益で、燃費不正問題による低迷から回復した三菱自は黒字転換を果たした。

 スバルは無資格検査問題の関連費用などを計上し、22・0%減と苦戦した。

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