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【経済】

株価なぜ上昇 米中貿易戦争遠のき安心感

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 二十一日の東京株式市場で日経平均株価が約三カ月半ぶりに終値で二万三〇〇〇円台を回復しました。三月下旬の下落からじわじわと上昇を続けてきましたが、この株高はいつまで続くのでしょうか。 (木村留美)

 Q なぜ株価が上昇しているのですか。

 A 二十一日は週末に米中が共同声明を出したことなどを受け、両国が貿易戦争に突入する懸念が後退したとして市場に安心感が広がりました。また、為替も円安が一ドル=一一一円台まで進み、日本企業の輸出に有利になるとの見方から機械など輸出関連株を中心に買われました。ただ、上げ幅は大きくはなく、じわりと上がっている形です。

 Q 上昇基調が三月下旬から続いてきた理由は。

 A 三月二十六日の取引時間中に二万〇三四七円の安値を付けて以降、じわじわと上昇を続けてきました。米国で四月の雇用統計の失業率が十七年ぶりの低水準になるなど経済指標が比較的好調だったことや、日本の上場企業の二〇一八年三月期決算で過去最高益を更新する企業が相次ぐなど好調な業績が好感され上昇につながっています。

 Q まだまだ上昇基調は続くのでしょうか。

 A ある市場関係者は「(経済を取り巻く)環境が良かった割には想定したほど上昇してこなかった」と話し、上昇が弱かった理由に一九年三月期の業績予想を挙げています。一九年三月期は円高への警戒感などから減益を見込む企業が目立ちます。現状は米国の長期金利が上昇していることからドルが買われ「円安」にふれているものの、米国が保護主義を強め貿易摩擦が生じれば、投資家がリスクを回避しようとドルを売り円を買う動きが強まります。為替が「円高」に転じれば業績に悪影響を及ぼす日本企業も多いだけに、警戒が続きそうです。

 

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