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【経済】

G7、輸入制限で米孤立 麻生氏、WTO提訴に言及

 【ウィスラー=共同】カナダ西部ウィスラーで開幕した先進七カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は一日(日本時間二日)、二日目の討議を終えた。鉄鋼輸入制限の適用を拡大して保護主義に傾く米国に麻生太郎財務相が懸念を表明。他国からも反発が相次いで米国は孤立し、結束が揺らいだ。米強硬策に対し一日はカナダが世界貿易機関(WTO)への提訴手続きを開始。麻生氏も記者団に「日本は今の段階で決まっていないが、検討はしている」と言及した。

 結束を重視するG7で特定の国に批判が集中するのは異例。議長国カナダのモルノー財務相は一日の記者会見で、共同声明を「閉幕後に出したい」と意欲を見せたが、日本の同行筋は否定し、擦れ違いが際立った。

 米国は三月、日本などに鉄鋼・アルミニウムの輸入制限を発動し、六月から欧州連合(EU)やカナダなどにも適用した。麻生氏は「極めて遺憾。一方的な保護主義はどの国の利益にもならない」と批判した。不公正貿易の是正を掲げるムニューシン米財務長官は従来見解を変えず、麻生氏によると、米国以外はほぼ認識が一致した。

 ロイター通信によると、フランスのルメール経済・財務相はムニューシン氏が孤立しているとの認識を記者団に示し「不幸なことに、G7はG6プラス米国になろうとしている」と指摘した。トランプ米政権は自動車の輸入制限も検討している。実行されれば影響は日本車の対米輸出にとどまらず、国際分業の進む部品の調達・供給網に波及し、世界経済に冷や水を浴びせかねない。

 

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