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【経済】

日産、排ガス検査不正 昨年 無資格発覚後も継続

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 日産自動車は九日、国内の複数の工場で新車出荷前の排ガスや燃費検査結果を改ざんするなどの不正が行われていたと発表した。日産では昨年九月に無資格の従業員が完成車の検査を行っていたことが発覚したが、今回の不正はその後も続き六月まで行われていた。不正防止策が効果を上げていないことが明らかになり経営陣の責任が厳しく問われそうだ。

 不正が行われていたのは、出荷前の車の性能を確認する段階で約1%の車を選んで実施する「抜き取り検査」。排出ガスや燃費の検査の測定値が社内基準より悪い場合などに数字を改ざんし基準を上回るようみせかけていた。気温や湿度などを国が定めた条件下で測定していない例があった。

 検査対象の約二千二百台のうち約54%となる約千二百台で不正が確認された。対象車種は「ノート」「キューブ」など十九車種。国内六工場のうち、追浜工場(神奈川県横須賀市)など五拠点で、少なくとも二〇一三年四月〜一八年六月に不正が行われていた。この間に生産され販売された車の一部に関しては抜き取り対象にならなかった車でも排出ガスの社内基準を満たしていない可能性がある。

 無資格検査発覚後も不正が続いていたことについて生産部門責任者の山内康裕CCOは会見で「(コンプライアンスの再徹底に向けた)活動が道半ばだった」と述べた。リコール(無料の回収・修理)についてはコンピューター記録から改ざん前の数値を求めるなど調査した結果、「国の定める保安基準は満たしている」として否定。ただ、国の基準から逸脱した条件で試験しているケースなどで、日産の主張通りリコールが不要なのかは検証が必要になりそうだ。(白山泉)

 

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