東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

出光創業家、統合に合意 来年4月「出光昭和シェル」に

 石油元売り大手の出光興産は十日、昭和シェル石油との経営統合について、反対していた大株主の出光創業家から賛成を取り付けたと発表した。二〇一五年に両社が発表した経営統合は実現に向け大きく前進する。一九年四月に経営統合する。

 出光の月岡隆会長は十日、東京都内で会見し、「経営統合について、大株主と確実な合意に達することができた。前だけを向いて進んでいく」と述べた。続けて共同会見に臨んだ昭和シェルの亀岡剛社長は「違う歴史、文化を持ちながらも同じ目標に向かい進む」と話した。両社は十二月に臨時株主総会を開き、統合の承認を得る。統合後の新会社は「出光昭和シェル」という名称で事業展開する予定。創業家側から取締役二人を受け入れる。

 経営統合が実現すれば両社合算の連結売上高は五兆七千億円強となる。石油元売り業界は、首位のJXTGホールディングスと出光・昭和シェルの二強体制に移る。

 出光と昭和シェルは一五年七月に経営統合に合意し、十一月に両社の対等合併を決めたが、創業家が一六年の株主総会で反対を表明。創業家は当初、合併を否決できる三分の一超の議決権を握っていたが、昨年の出光による増資で26%台まで比率が低下し拒否権を失った。その後は28%強まで株式を買い増し、経営陣とつばぜり合いが続いていた。

<出光興産と創業家> 出光興産は出光佐三氏が1911年に創業した出光商会が前身。53年には国際的に孤立していたイランから石油製品を輸入して注目を浴びた。現在の創業家の中心にいる出光昭介氏は81年から93年まで社長を務めた。長らく非上場の大企業として知られていたが、2006年に東京証券取引所に株式を上場した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報