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【経済】

財務次官に岡本氏 主計局長 文書改ざんでは処分

 財務省は二十七日、セクハラ問題で辞任した福田淳一・前次官(58)の後任に岡本薫明(しげあき)主計局長(57)を同日付で昇進させる人事を発表した。不祥事再発を防ぐため、次官の下に「コンプライアンス推進会議」も設ける。岡本氏は、森友学園への国有地売却を巡る文書改ざん問題で処分を受けており、昇格に批判も出そうだ。

 文書改ざんで国税庁長官を辞任した佐川宣寿氏(60)の後任には、長官代行を務めていた藤井健志・同庁次長(55)が就く。岡本氏の後任の主計局長には太田充理財局長(58)を起用する。

 財務省は不祥事が相次いでおり、佐川氏が三月に国税庁長官を辞任、直後の四月には福田氏が女性記者へのセクハラで次官を辞任した。財務省の事務方トップ二人が不在という異例の事態が三カ月ぶりに解消される。しかし、岡本氏が官房長を務めていた昨年前半、森友関連の文書について広範な改ざんや大量の文書廃棄が行われていた。官房長は省内の文書管理や国会対応の責任者であり、改ざんに「責任を負う立場」だったとして「文書厳重注意」を受けている。

 財務省は不祥事続きで失墜した信頼を早急に回復する課題を抱えているが、岡本氏が事務方トップとして適任なのかについて野党などから追及の声も出そうだ。麻生太郎財務相は同日の記者会見で岡本氏を昇進させることについて「改ざんに直接関与はしていない。組織運営の中核を担ってきており、再生にはふさわしい」と主張した。

 財務次官は主計局長から昇格するのが慣例だが、次官人事では一時、野党の追及を恐れ、改ざんに関わっていない国際金融担当の浅川雅嗣財務官(60)の名前が挙がっていた。その後、政権支持率が緩やかに回復したため、麻生財務相は「本命」とされてきた岡本氏の昇進を決めたとみられる。

岡本薫明氏

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<岡本 薫明氏(おかもと・しげあき)> 東大法卒。83年大蔵省(現財務省)に入り、官房長を経て17年7月主計局長。愛媛県出身。

藤井健志氏

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<藤井 健志氏(ふじい・たけし)> 東大卒。85年大蔵省。主計局次長を経て17年7月から国税庁次長。55歳。島根県出身。

 

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