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【経済】

日銀、連日の指し値オペ 今月3度目 金利抑制へ異例対応

 日銀は三十日、固定の利回りを指定した上で国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施すると通知した。約一年半ぶりの水準まで上昇した長期金利を低く抑えるのが狙い。指し値オペの通知は、前週末の二十七日から二営業日連続で、今月三度目。日銀が金利上振れを容認するとの観測から、金利上昇圧力が強まっており、異例の連日の対応となった。

 日銀は三十、三十一日の日程で金融政策決定会合を開催中。元日銀審議委員で野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏は、決定会合中の国債買い入れオペは異例とし、「金利上昇を強くけん制しなければ、金利を操作目標とする政策が崩れてしまうきわどい状況に来ている」と指摘した。

 三十日の国債市場では、日銀が0%程度に抑えている長期金利の一定程度の上振れを容認するとの観測から、長期金利が一時、0・110%まで上昇。日銀は0・100%で無制限に買う指し値オペを通知し、金利上昇を抑え込んだ。オペには一兆六千四百三億円の入札があり、全額落札された。

 市場では、二十七日に続き従来より低い金利を「指し値」に設定したことに関し、「金利上昇を抑える姿勢を強く打ち出した」(農林中金総合研究所の南武志主席研究員)との見方があった。

 「今後、これまでと異なる水準の指し値オペをしやすくする下準備で、長期金利の変動幅を柔軟化する第一歩だ」(第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミスト)との指摘もあった。

<指し値オペ> 日銀が指定した利回りで金融機関から国債を無制限に買い入れる仕組み。長期金利を一定範囲に誘導するため、2016年に導入された。これまで上昇した長期金利を低く抑えるため、7回実施されている。通常の国債買い入れオペ(公開市場操作)は日銀が国債の買い入れ額を通知し、入札でより高い利回りを提示した金融機関から優先的に買い取っている。

 

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