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【経済】

経常黒字10兆8411億円 上半期2.1%増 企業の海外投資益貢献

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 財務省が八日発表した二〇一八年上半期(一〜六月)の国際収支速報は、海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支の黒字額が前年同期比2・1%増の十兆八千四百十一億円だった。訪日観光客の増加が続き、旅行者が使ったお金の出入りを示す旅行収支の黒字が比較可能な一九九六年以降、暦年半期として過去最大を更新。企業が海外子会社から得た配当金も伸び、原油高の悪影響を補った。

 経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の黒字額は11・2%減の一兆八千百五十億円だった。原油高により輸入の伸びが輸出を上回った。輸出は7・2%増の四十兆四百六十七億円、輸入は8・3%増の三十八兆二千三百十七億円だった。

 旅行収支の黒字は42・2%増の一兆二千十一億円。一方、企業が研究開発の海外委託で支払うお金が増え、これらを含む「サービス収支」は四千二百十六億円の赤字となり、赤字幅が拡大した。

 企業が海外投資で得た利子や配当金などの動向を示す第一次所得収支の黒字額は、6・8%増の十兆五千三百二十四億円。世界経済の回復を背景に、半期では過去三番目の高水準だった。

 同時に発表した六月の経常収支は一兆一千七百五十六億円の黒字だった。

<国際収支> 日本と海外のモノやサービス、投資などの取引状況を示す統計。輸出入の差である「貿易収支」、旅行者によるお金の出入りや特許使用料の授受で構成する「サービス収支」のほか、対外投資から得た利子や配当の動向を表す「所得収支」がある。これらを合算した「経常収支」が黒字であれば、日本に入ってきたお金が海外に出ていったお金よりも多いことになる。

 

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