東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

タクシー、客乗せ自動運転 都内で実験 スマホで解錠、支払い

自動運転で公道を営業走行するタクシーの実証実験=27日午前、東京・大手町で

写真

 車の自動運転技術を手掛けるベンチャーのZMP(ゼットエムピー、東京)とタクシー大手の日の丸交通(東京)は二十七日、一般客を乗せた自動運転タクシーの実証実験を東京都内で始めた。千代田区大手町と港区六本木の約五・三キロを自動で走行した。日の丸交通によると、タクシー事業者が自動運転で公道を営業走行するのは世界初。東京五輪・パラリンピックを見据え、二〇二〇年をめどに無人の完全自動運転での商用化を目指す。 

 自動運転タクシーを巡っては、米国企業が公道での実験を重ねて先行する。日本でも三月に横浜市の公道で実験が行われたが、今回は実際に客を乗せて営業走行することで、実用化に向けた課題を検証する。

 実験は九月八日まで続け、東京都心の大手町フィナンシャルシティグランキューブから六本木ヒルズまでを一日四往復する。第一号車に乗車した東京都豊島区の自営業男性(45)は「自動運転車と忘れるくらい自然な乗り心地だった。技術が進歩していると感じた」と話した。

写真

 実証実験は、センサーなどZMPの自動運転システムを搭載したミニバンを利用。発進や停止、右左折などは自動だが、安全のためドライバーと補助者が同乗する。事前に募った乗客がスマートフォンの専用アプリで、ドアを解錠し、運賃を支払う。料金は片道千五百円。

 日の丸交通の富田和孝社長は記念式典で「今日は貴重な一歩を踏み出せる。(自動運転で)バスやタクシーなど公共交通機関が存在感を示すことが大事だ」と話した。

 都内ではドライバー不足によりタクシー稼働率の低下傾向が続く一方、訪日外国人の増加などで利用客は増えている。自動運転タクシーの導入でこうした需給ギャップを埋めたい考え。人手不足が深刻な地方のタクシー会社からも実用化への期待が大きいという。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報