東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

不動産収益 AIで予想 オリックス銀、サービス開始へ

投資不動産の将来収益の目安が分かるオリックス銀行の新サービス=東京都中央区で

写真

 オリックス銀行は、人工知能(AI)を活用して都市部の不動産投資の収益見通しを最長五十年にわたって試算できるウェブサイト上のサービスを、九月五日から始める。スルガ銀行の不正融資問題などで不動産投資への不信感が高まる中、無料の会員登録で利用できるサービスを提供して投資リスクを示し、透明性の向上につなげる。

 一般的に不動産投資は物件の維持・管理費用や、賃料収入が将来どのように変化するかについては「不動産会社の言うことをうのみにする市場」(銀行関係者)とも言われる。

 こうした中でオリックス銀の新サービスは、約五千八百万件の物件データを基に投資物件の場所や築年数、広さなどの条件からAIが将来の賃料や空室率、修繕費などを試算。ローンを組んで投資しても将来の収益が見込めるかどうかの目安を示し、投資家の判断材料にしてもらう。同種のサービスはこれまで一部の不動産会社が提供していたが、銀行が提供するのは初めて。浦田晴之社長は「『不動産情報がオープンではない』という投資家の声があったが、業界の透明化に貢献できる」と話した。

 オリックス銀のウェブサイトから利用できる。無料だが、会員登録が必要。東京都と神奈川、埼玉、千葉の三県のほか、大阪市や名古屋市、京都市、福岡市の物件が対象。

 日銀の大規模な金融緩和による低金利を受け、ローンを組んで不動産投資するサラリーマンが増加。銀行が厳しい審査なしにお金を貸し込むケースもあり、金融庁は監視を強めている。過剰な投資でアパートなどの物件数が増え、将来の家賃下落や空室率の増加も懸念されている。 (岸本拓也)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報