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【経済】

アニメ好き乙女 池袋へどうぞ サブカルスポット続々誕生へ

 新宿や渋谷と並ぶ副都心でありながら再開発が出遅れてきた東京・池袋で、2019年以降、アニメやマンガなどサブカルチャーを核にした新スポットが続々と誕生する。近年、「乙女系」と呼ばれる女性向けアニメやゲーム関係の店が集まり、若い女性などから「乙女の聖地」と呼ばれる池袋。20年東京五輪・パラリンピックを好機に、世界からアニメ好きの人々を呼び寄せる戦略だ。 (瀬戸勝之)

 JR池袋駅東口から徒歩五分。アニメ関連の店が集まり「乙女ロード」と呼ばれる場所の近くに、豊島区庁舎跡地を利用した大型複合ビル「ハレザ池袋」の建設が進んでいる。今年十一月にはオフィス棟に先駆け、複数の劇場が入るホール棟がオープンする。

 音楽ソフト制作大手のポニーキャニオンは透過スクリーンを使い、映像を空間に浮かび上がらせる未来型ライブ劇場(五百六十人収容)を運営する。アニメやゲームキャラクターの仮想ライブを催し、ネットで国内外に発信する。千三百席の「芸術文化劇場」では、乙女系文化の原点といえる宝塚歌劇が定期公演する。

 サンシャインシティプリンスホテルも今年四月に、一フロアの全客室二十室を人気キャラクターで装飾した、サブカルチャー専用フロアを開設。国内外のファンを呼び込む計画だ。

 池袋から一駅離れた南長崎では、手塚治虫や赤塚不二夫ら漫画家の巨匠が巣立った伝説のアパート「トキワ荘」の復元が始まる。二〇年三月に「マンガの聖地としまミュージアム(仮称)」を設け、当時の漫画家らの部屋の様子が再現される。

 池袋のある豊島区は一四年、民間の有識者会議「日本創成会議」から、少子化で存続できない恐れのある「消滅可能性都市」と指摘された。以来、区は文化による街づくりで居住人口だけでなく、国内外から訪れる交流人口も増やそうとしている。

 同区国際アート・カルチャー都市推進室の馬場晋一室長は「サブカルは他地域にはない特色で、間違いなく切り札になる。国際的な街として存在感を高めたい」と話している。

 <乙女系> 若い男女の恋愛物を扱ったアニメやマンガ、ゲームを好む若い女性のサブカルチャー。「ベルサイユのばら」などに起源を発し、美少年やイケメン男子が登場する作品が多い。「テニスの王子様」や歴史上の名刀を擬人化した「刀剣乱舞」などが有名で、男性同士の恋愛をテーマにした「ボーイズラブ(BL)」といったジャンルもある。

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