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【経済】

NKSJ 傘下2損保合併協議

 大手損害保険のNKSJホールディングスは二十七日、傘下の損保ジャパンと日本興亜損害保険の合併・再編に向けた具体策の協議を始めると発表した。二〇一二年三月期連結決算が一千億円の最終赤字となる見通しで、経営の立て直しに向けて、二社体制の抜本的な見直しを迫られた。三月末までに新会社の設立時期や組織体制など合併についての結論を出す。

 協議を迅速に進めるため、経営陣も刷新。NKSJの兵頭誠会長(67)=日本興亜出身=と、佐藤正敏社長(62)=損保ジャパン出身=が三月三十一日付で退任し、後任の社長には損保ジャパンの桜田謙悟社長(55)、会長に日本興亜の二宮雅也社長(59)が四月一日付で兼務するトップ人事も正式に発表した。

 損保二社は二〇一〇年四月に経営統合し、親会社のNKSJが誕生。これまでは合併に慎重な日本興亜側への配慮から、二つの保険ブランドを残す戦略を取り、「合併は将来的な課題」として先送りしてきた。

 だが、損保業界を取り巻く環境は厳しい。高齢ドライバーの交通事故の増加などで保険金支払いが増え、主力の自動車保険は苦戦が続く。NKSJは二期連続で最終赤字に陥る見通しとなり、さらなるコスト削減には合併が必要との声が損保ジャパン側から高まっていた。合併時期は、二社の商品開発や事務のシステムが完全統合する二〇一四年四月をめどにする案も浮上。合併で一層の効率化を進め、競争力を高める。

 桜田次期社長は記者会見で「環境変化に負けない経営のスピードが第一。グループ全体で新しい会社に向かって走っていく」と話した。ただ、早期合併に慎重姿勢の兵頭会長が引き続きNKSJの取締役にとどまるため、影響力は残るとみられ、合併に向けた協議は曲折も予想される。

 

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