東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > 教育ニュース > 記事

ここから本文

【教育ニュース】

阪大入試ミスで30人不合格 昨年 入学認め補償検討

記者会見する大阪大の小林伝司副学長(左)ら=6日、大阪府吹田市で

写真

 大阪大は六日、昨年二月に実施した入試の物理科目で出題と採点にミスがあり、不合格とした受験生三十人を新たに合格させたと発表した。個別面談して慰謝料などの補償を検討し、希望者については今年四月の入学を認める。昨年の六月と八月、外部から指摘があったが「大学側の解答が正しい」として対応できず、昨年十二月の三回目の指摘でミスと分かった。

 西尾章治郎学長は「受験生の将来に極めて大きな影響を及ぼす事態を起こし、おわび申し上げる」とのコメントを発表。大阪府吹田市で記者会見した小林伝司(ただし)副学長は「(受験生が)負担する必要がなかった費用については誠実に対応したい」と述べた。

 このほか九人が同じミスの結果、大阪大の第二志望の学科に入学しており、第一志望だった学科に移ることを希望する場合は認める。

 大阪大によると、ミスがあったのは物理が必須科目の工学部、基礎工学部、理学部の一部学科の受験生など三千八百五十人が受験した問題。複数の解答が正しかったが、特定の解答のみを正答としていた。この解答を前提にした次の問題も不適切とした。

 昨年六月、高校教員らでつくる「物理教育を考える会」メンバーからミスを指摘されたが、問題作成責任者の理学部教授は副責任者と検討し「本学の解答例が正しい」と説明。昨年八月には理学部へのメールで同様の指摘があり、この際もこの二人のみで検討し訂正しなかった。

 昨年十二月、数式を使って詳細にミスを説明するメールが入試課に届き、別の教員四人も加えて対応し誤りに気付いた。

 合格者三十人の内訳は男性二十八人、女性二人。別大学に在学している場合は二年生への転入も考慮する。別大学に入学したことによる引っ越し費用、浪人した受験生については予備校の費用などの補償も検討する。

 再発防止策として、出題検証委員会を設置する方針。問題に疑義が生じた場合、作成者以外とも共有し検討するという。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報