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【教育ニュース】

記述の正答率 国数とも低調 大学共通テスト試行調査

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 大学入試センターは二十六日、センター試験の後継で二〇二〇年度から始まる「大学入学共通テスト」に向け、課題検証のために昨年十一月に実施した試行調査の記述式問題の結果を公表した。国語では条件を全て満たした正答率が0・7%と極端に低い問題があり、数学I・Aは三問とも10%に届かなかった。自己採点が実際の結果と一致しないケースも目立った。

 生徒へのアンケートでは、国語、数学I・Aとも「難しかった」との回答が約九割に上った。センターは低正答率の原因を「問題ごとに正答条件をどこまで複雑にできるか検証したため」と分析。次回試行調査は十一月に実施予定で、それまでに作問や採点基準を見直し「今後は記述式全体で五割程度の平均正答率を目指したい」としている。

 国語の記述式は三問。ある学校の部活動規約や生徒会のやりとりなど複数の資料を示し「部活動の終了時間の延長提案」への立場や課題を八十〜百二十字以内で書かせた問題の正答率が0・7%だった。短文を書かせるほかの二問は、五十字で43・7%、二十五字で73・5%。

 数学I・Aは観光客数と消費総額のグラフの読み取り方を書かせる問題など三問で、正答率は2・0〜8・4%にとどまった。いずれも無解答が五割程度を占め、センターは「適切な難易度を考え、解く意欲が湧くような作問が必要」と課題を挙げた。

 自己採点と実際の結果との比較では、一致した答案の割合が国語で七〜八割程度だった一方、数学は無解答が多いことなどが影響し、三問とも八割超に上った。

 各科目のマークシート式問題の確定正答率も公表。当てはまる選択肢を全て選ぶ問題では、正答率が三割に満たないものが多く、数学I・Aの問題で0・8%のものもあった。

 試行調査は昨年十一月、一部で記述式問題を採用する国語と数学I・Aのほか、マーク式のみの数学II・Bや地歴公民、理科について、全国の高校約千九百校で行われ、延べ約十七万八千人の二、三年生が参加した。英語は別の日程で実施した。

 

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